外国語大学のほうが有利?
「中国語という外国語を勉強するのだから外国語大学のほうが良いだろう」 こういう理由で外国語大学に本科留学する人がいます。これって実はちょっと微妙なんです。
確かに外国語大学は外国語教育についての豊富なノウハウを持っています。問題はそのノウハウが、外国人の中国語教育にも活かされているかということです。実態はほとんど活かされていません。
中国の大学の中で、留学生部というのは特殊な組織です。他の学部とは切り離された独立した組織で、他の学部との間で学術的な交流があるわけではありません。極端に言うと、東大のキャンパスの中にNOVAがあるようなものなんです。
このため、多くの大学では大学本体が持つ様々な経験やノウハウが留学生部では活かされていません。これが中国の大学の実態なんです。
本科留学で外国語大学を検討する場合は、大学本体が持つ外国語教育のノウハウが、実際にどのように留学生部で活かされているのか、具体的な事例まで踏み込んで検証すべきです。