留学するなら有名大学が良い?
「北京大学や清華大学、復旦大学など有名大学に留学すれば就職に有利」 もしそう考えているとしたら、それはあまりにも考えが単純すぎます。就職で問われるのはどの大学を出たかではなく、そこで何を得たかです。
一般論として、経済や法律といった専門科目を学ぶ本科留学ならば、有名大学を出たほうが有利です。ですがそれは、出た大学が有名だから有利なわけではありません。有名大学は学問的水準が高く、力のある教授陣を揃えているため、そこで学びそれにふさわしい学問を得たとみなされるから有利になるわけです。
逆に言うと、いくら有名大学を出たところで、それにふさわしい知識、技術を身に付けていないならば、就職に有利になるわけがありません。まぁそれ以前に卒業できないでしょうけど。
では、中国語を専門に学ぶ漢語本科の場合はどうかというと、有名大学を出ても何も有利にはなりません。なぜなら漢語本科の卒業生に問われるのは中国語力だからです。
中国語人材に問われるのはどの大学を出たかではありません。どれだけ中国語を身に付けているかです。
本科留学の卒業生に求められるのは、卒業した大学の看板ではありません。あくまでもそこで何を得たかです。単純に大学の知名度で判断するのではなく、「自分が得たいものを得るにはどういう環境が適しているのか」という視点で大学を選ぶべきです。