就職に有利な場合も 「中国で本科留学」

本科留学が就職に有利になる場合もあります

中国語という確実なスキルが身に付くからです


  1. 中国で本科留学
  2. 就職に有利な場合も

就職に有利な場合も

就職に必ず有利というわけではない

就職に有利な場合も

中国に本科留学したあとの就職について、まずしっかり認識していただきたいのは、中国に本科留学したら必ず就職に有利というわけではない、ということです。本科留学したら必ず就職できる、というわけではありません。

中国で4年間かけて中国語を学ぶ漢語本科に留学した場合、身に付くスキルは中国語です。中国語だけの人材と東大卒の人材。どちらが就職に有利かは言うまでもないことです。

また、中国語を武器に就職活動を戦う場合、ライバルは日本人だけではありません。日本に留学している中国人留学生も、中国語と日本語を武器とするという意味では同等の就職のライバルです。

さらに本科卒業後に中国で現地採用で就職する場合は、中国の大学の日本語学科を卒業した中国人学生とも就職を争うことになります。中国に本科留学すれば自動的にバラ色の就職が待っている、というほど就職活動は甘くありません。

日本の就職の現状

しかし、日本の大学に進学すれば就職に有利とは言えないのも現実です。

文部科学省が発表した2010年度の大学卒業生の就職率は70%です。新聞などの調査ではそれよりも低い数字も出ています。この70%というのは、東大や慶応、早稲田も含めたすべての大学の平均値です。

ですので、単純に言うと偏差値50の大学で就職率が70%、つまり10人のうち3人が就職できないわけであり、半分より下の大学ではさらにひどい状況ということです。

武器なしで就職できるのか?

ではなぜ多くの大学生が就職できないのか?それは一言で言うと「他の人と変わらない」からです。

大きな流れとして日本経済は衰退局面にあります。これからも経済はどんどん小さくなっていきます。同時に機械化やIT化の進展で、必要な労働力も減っています。昔と比べて企業が必要とする人間の数が減っていってるのです。

昔ならば人手が足りなかった。少しでも人間が欲しかった。でも今は人手が余っています。どんな人でも良いから欲しい、という状況ではありません。他の人と変わらない普通の人でも良いから採用したいというほど、今の日本企業は困っていません。

逆に言うと、他とは違う人材は欲しいんです。他と変わらない普通の人はタダでもいらない。だけど、特徴を持つ人材ならば興味はある。自社のニーズに合う人材だったらぜひとも欲しい。これが今の日本企業の考えです。

真剣に必死に4年間勉強することが前提ですが、中国に本科留学することで、中国語という確実なスキルが身に付きます。中国で4年間暮らすことで、中国人の考え方や、風習、社会習慣も身に付きます。それが就職したい企業のニーズに合致するかは分かりません。ですが、武器が身に付くことだけは確かです。

日本で普通の大学に進学し、普通の大学生活を過ごし、他の同世代と大して変わらない人材として就職活動を戦うのか?よくよく考えてみる必要があります。