中国語は甘くない 「中国で本科留学」

「中国に留学すれば必ず話せるようになる!」

中国語はそんなに甘くありません


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中国語は甘くない

努力しないと無理です

中国語は甘くない

「中国に留学すれば自然と中国語が身に付きます♪」 そんなことを書いているサイトや雑誌を目にすることがあります。中国語ってそんなに甘くないですよ。

「毎日中国語のシャワーを浴びれます♪」 浴びただけで話せるようになるんですか?浴びたら自動的に定着するんですか?そんなわけないじゃないですか。

小さい子供の頃ならば話は別です。言葉を急速に覚えていく特殊な時期ですから、中国語のシャワーを浴びるだけで、自然と身に付いていくでしょう。

ですがあなたは赤ん坊ではありません。勝手に語学が身につくなんてありえません。文法にしても単語にしても一つ一つ覚えていかないといけません。ヒアリングも会話も真剣に練習しないと、いつまでたっても聞き取れませんし、話せません。

世の中、そんな甘い話なんて転がってないんです。留学すれば勝手に中国語が話せるようになるなんてありえないんです。やっぱり真剣に努力して、死に物狂いで勉強しないと無理なんです。

4年間にふさわしい中国語力

特に、中国語を4年間かけて学ぶ漢語本科に留学する場合、それなりの覚悟が必要です。なぜだか分かりますか?

例えば、アメリカに4年間留学して、4年間英語だけを勉強してきたという人がいたとしましょう。あなたはその人のことをどう思いますか?「英語は間違いなくネイティブ並みのペラペラだろう」。そう思いませんか?

あなたが就職活動をするとき、採用する会社の人はそうやってあなたを見ます。片言の中国語がしゃべれるだろうではなく、そこそこしゃべれるだろうでもなく、ネイティブ並みにペラペラに話せるだろう、とあなたを見るんです。

それなのにもしあなたが、そこそこしかしゃべれなかったとしたら。会社の人は当然こう思います。「中国で4年間も何やってきたんだ?遊んできただけなんじゃないか?バッカじゃねぇの?」 言うまでもなく採用されませんよね。

漢語本科に留学するならば、単に中国語が身につくだけではダメなんです。スーパーハイレベルで身につかないとダメなんです。そうじゃないと、中国への留学が有利になるどころか、かえって不利になってしまうんです。

「自然に」身に付くレベルじゃ不十分なんです。「シャワーを浴びて」身に付くレベルでは全然足りないんです。やっぱり真剣に死に物狂いで勉強しないと、中国に本科留学する意味はないんです。

もしあなたに「中国に留学すれば自然と中国語が身に付きます。だから中国留学はおすすめですよ!」なんて言う留学業者がいたとしたら。その人にとって関心があるのは、あなたの将来ではありません。あなたのお財布の中身だけです。

甘い幻想は捨てて決意しよう

ですが、中国への本科留学が絶対に上手くいかないというわけではありません。上手く活かせば間違いなく強い力になります。確実にあなたの武器になります。

でもその武器は、本科留学をすれば勝手に身に付くものではありません。自然と空から降ってくるものでもありません。あくまでも自力で手に入れないといけないんです。逆に言うと、決意次第で自力で手に入れられるんです。

もし、「行けばなんとかなる」みたいに思っているのならば、甘い考えは捨ててください。代わりに、「なんとかなる」ではなく、「なんとかする」と強く決意してください。

そしてその決意を必死になって4年間持ち続け、懸命に4年間勉強を続ければ、4年後あなたの目の前には間違いなく今よりも明るい未来が広がっています。間違いなく今よりも広い可能性が待っています。そのことは確信してください。決意次第で必ず成功できます。

でもここまで話しても、「日本で大学入試に失敗したから、代わりに中国の大学に留学しよう〜」みたいな甘い気持ちを捨てることができないならば。悪いことは言いません。中国に留学しないほうが良いです。

1年浪人して適当な大学に入れば、派遣社員なり契約社員なり何らかの就職先はあります。贅沢を言わない限り細々とでも食べていけます。中国に行って何も身につかずに日本に帰ってきて、かえってマイナスを背負って就職活動をするよりマシです。

なによりもそんな甘い考えの人が同じ教室の中にいることは、真剣に勉強しようと留学に来た人にとって、迷惑以外の何ものでもありません。真剣な彼らに迷惑をかけるのはご遠慮いただきたいです。